【1.六神】

 六神とは「むつのたましい」とも教え示されてあります。万物(自然界)のいとなみ(運び)はすべて「六」を基として成り立っている事を、「六神の通うことの教え(道理)」としてあらわされています。

 「自然」ということばの意味は、一般的にははたらき掛ける対象として見なされがちです。例えば、自然と触れ合う、等の言い方がなされる場合が多いのですが、現実には、人自身(自体)が自然そのものである、という事がすべての基本となっていなければなりません。

 「人」を始めとして自然(宇宙)とは、時間と空間の運びに基づいて成り立っており、この時空間としての「自然」が、あらゆる命あるもの(万物)のおや(親)にあたる道理を、六神の義理として明教されています。